カズ・マリンプロダクツ2023総合カタログ
184/252

近年発電機を搭載していない小型ボートにも多くの電装品(GPS、魚探、ビルジ、ホーン、ワイパー、ブロアー、航海灯、デッキライト等)が使われるようになり、それらを使うことでエンジン始動時にバッテリーの容量不足でスターターモーターが回らないというトラブルをよく見かけます。このトラブルはエンジン始動用のメインバッテリーと電装品用のアクセサリーバッテリーを2台搭載することで解消できます。しかし、ただ2台搭載しただけではメインバッテリーはエンジンのオルタネーターより充電されますがアクセサリーバッテリーは充電されません。また並列にメインバッテリーとアクセサリーバッテリーを接続した場合は、メインバッテリー、アクセサリーバッテリーとも充電はされますがバッテリー同士がつながっているため、アクセサリーバッテリーから電装品の電源を取っていてもメインバッテリーからも電気を消費してしまいます。理想は、メインバッテリーとアクセサリーバッテリーがお互いに独立しており、充電はエンジン始動用のメインバッテリー優先でエンジンのオルタネーターから充電され、メインバッテリーがほぼ満充電になったらアクセサリーバッテリーが自動的に充電されることです。その際2台のバッテリーを同時に充電できるDVSR(デジタルボルテージセンシティブリレー)が非常に有効です。2.既存のバッテリースイッチが1-2-BOTH-OFFの場合でデュアルVSRを使用したケース上図のようにサブバッテリーチャージャーの細い黒のアース線のある側の端子をメインバッテリーが接続されている端子に接続し、もう一方の端子はサブバッテリーが接続されている端子に接続。黒いアース線はバッテリーのマイナスに接続します。但しこの配線の場合はバッテリースイッチがOFFでも0.01A/h電気を消費しますので長期間使用しない場合はバッテリーの端子を外しておく必要があります。¥18,600(税込¥20,460)デジタルDVSRは従来のVSRをさらに進化させたもので、コックピットなどの離れた場所で作動状況が確認できるLED端子を装備しています。サブバッテリーの電圧も感知しており、従来のデュアルタイプの機能をも合わせ持っています。また従来のVSRでは常時微量の電気を消費していましたが、DVSRではイグニッションキーやスイッチに配線することでそれを完全にカットする事ができます。またDVSRが自ら電圧を感知してDC12/24Vどちらにも対応します。従来のVSR710-125A DC12Vシングル、710-125A DC12Vデュアル、710-100A DC24Vデュアルに代わる新製品です。最大電流:140Amp※リチウムバッテリー、OPTIMAバッテリーなどのごく一部の電圧の高いバッテリーでは使用できない場合があります。電圧DC12/24VB71014D 710-140A 連続125A サイズ69mm高さ50mm縦横69mm1.既存のバッテリースイッチがON-OFFの場合でシングルVSRを使用したケース上図のようにサブバッテリーチャージャーの細い黒のアース線のある側の端子とバッテリースイッチのエンジンからの+線を接続している端子を接続し、もう一方の端子はメインバッテリーに接続します。黒いアース線はバッテリーのマイナスに接続します。新型のDVSRは、上の写真のようにバッテリー接続端子以外に2本のリード線があります。メインバッテリーは右側の赤い端子に、サブバッテリーは左側の端子に必ず接続してください。黒のアース線はバッテリーのマイナスに接続。赤の輪になっている配線は、長期間船を動かさない場合でもDVSRは極僅かな電気(車の時計程度)を消費しますのでそれをカットする為のものです。一般的にはエンジンのイグニッションキーに接続しますが、ON-OFFスイッチを介してバッテリーに接続してもかまいません。もちろん接続しなくても問題はありません。もし接続する場合には輪になっているリード線を真ん中から切断し、下側の赤い線をプラス+に接続します。反対側のリード線の切断面は絶縁してください。184サブバッテリーチャージャーを既存のバッテリースイッチに配線デジタルボルテージセンシティブリレー(DVSR)簡単な取り付けオルタネーターとの配線不要。DVSRを介してバッテリー同士をつなぐだけ。逆流防止メインバッテリーからアクセサリーバッテリーへの電気の逆流をカット。メインバッテリーの充電優先メインバッテリーの充電が優先で行われ、メインバッテリーの電圧が13.7Vになるとサブバッテリーを充電します。コンパクト非常にコンパクトで熱放射板などはなく、どこにでも取り付けできます。デジタルサブバッテリーチャージャー(DVSR)Electricityサブバッテリーチャージャー

元のページ  ../index.html#184

このブックを見る